せっかく手作りするのであれば、美味しく干し柿ができるとよいですよね。
干し柿をベストな干す期間はどのぐらいなのでしょうか?
干す期間による干し柿の様子についてお伝えします。
干し柿の食べごろまでの干す期間と経過の様子
今回、干し柿を手作りしてみる中で、色々と試してみました。
まず、ベストな干す期間を探ってみようと思い、干し柿の変化を確認してみました。
結論としては、ベストな干す期間は柿の大きさや天候などによって異なります。
そんなこと分かっている、だからこそ答えを知りたいと思うかもしれません。
私自身も結論は予想していて、その予想した通りの結果にがっかりしました。
でも、がっかりしたのはわずかで、これこそが手作りの醍醐味だと思いなおしました。
買ってくれば、間違いない干し柿が食べられますが、それだったら手作りせず、購入すればいいだけです。
味や見た目にばらつきが出たり、時には失敗したりしながら、美味しさを体感するのが手作りの良さです。
結論ははっきり出ませんでしたが、私が確認していた経過が少しでも干し柿の手作りをするときの参考になればと思います。
私なりに出したベストな干す期間、食べごろの目安としたことも後ほど紹介します。
↑干し柿皮むき直後
皮は包丁やピーラーでむきました。
包丁の扱い具合が分かってしまいますが、写真の左側がピーラー、右側が包丁でむいた柿です。
↑干し柿初日
夜間に皮むきや熱湯消毒の作業をしたため、夜から干し始めました。
⇒干し柿の熱湯消毒について
いつまでも柿をそのまま放置しておくわけにもいかないので、夜に勢いで作り始めました。
⇒干し柿づくり初日の作業内容について
↑干し柿1日後
翌朝、様子を見てみると、すでに柿の様子は変わってきています。
網に干したために若干網のあとがついていますが、気にしなくても大丈夫です。
出来上がったころには、網のあとは気にならなくなります。
↑干し柿3日後
分かりにくいですが、少しずつしわができ始めています。
柿がくっつかないように干したかったのですが、どうしても柿が偏ってしまい、そのまま干し続けました。
↑干し柿5日後
このころには、ずいぶん柿が小さくなります。
見た目が干し柿に近くなってきたと思い、ここで勢いで味見しました。
甘さも出ていましたが、渋みがまだ残っていました。
まだやはり食べるには早いタイミングですね。
↑干し柿7日後
写真の撮り具合が何とも言えないため、5日後との違いが分かりにくくなりました。
実際に見た感じでは、干し柿のしわが深くなった印象になりました。
そして、柿の黒っぽさが増しました。
↑干し柿10日後
何となく柿にツヤが出たような感じがしました。
へたの部分がすっかり黒くなり、上に反り返っています。
私の手作り干し柿の経過は、このような感じで過ぎました。
ベストな干す期間は、経験や勘が役立ちます。
初めて作る場合はどうすればいいのかと思うと思いますが、柿の様子を見ていると食べ頃は何となく感じ取れるはずです。
悩んだら、味見してしまえば、解決します。
私も早く食べたくて、一度渋いタイミングで味見してしまいました。
ベストな干す期間を知らせてくれる目安はあります。
柿は干していくにつれて、小さくなってきて、しわが全体的によってきます。
途中でもんでみると、皮はしっかりしていても、中は柔らかい状態が美味しい干し柿です。
柿が小さく、しわがより、表面はかたくても中は柔らかい、へたが黒っぽくパリッと乾燥した状態が出来上がりの目安です。
中までカチカチの状態まで干してしまうと、全部が固い干し柿になってしまいます。
2週間ぐらいで市田柿を保存のために冷蔵庫や冷凍庫にしまいました。
市田柿や筆柿サイズの場合は、2週間前後が一つの干す目安になると思います。
↑干し柿2週間後
本当は、ヘタの余計な部分を切り落とした方が良いのかもしれませんが、面倒でそのまま保存しました。
気になる方は、ヘタを落とした方がかさばらず、ラップなどをしても綺麗に包んで保存できます。
試しにそのまま干し続けてみたら、見た目は変わりがほとんどありませんが、明らかに固さはアップしていました。
↑干し柿3週間後
渋かった柿が甘くなり、美味しくなるなんて、不思議ですよね。
しかも、作ってみると、案外簡単にできるものです。
手作りならではの楽しみ方がありますので、ぜひ試してみると良いです。
⇒市販品の干し柿と自家製の干し柿の食べ比べ